M・Sさん
17歳 男性 学生 知多市在住
<主訴>
野球肩
<症状の経緯>
全力でボールを投げると右肩(後ろ)に痛みがでてきました。
整形外科で診察を受けると、野球肩と診断。
週に1回は整形外科でリハビリを行い時間があるときは接骨院でマッサージを受けていて、その場では肩の痛みが良くなるのですが、全力で投げるとまた痛みがでてきてしまう状態でした。
最後の大会を目前に全力で野球がやりたいとの思いで、当院を来院されました。
<検査>
Mさんの脊柱(背骨)を触ると本来は後ろから押すと背骨が柔らかくしなりがあるのですが、ほとんどしなりがありませんでした。
肩の検査時に、手をおろした状態から腕を前に上げていくと本来は、真っ直ぐ耳の横まで上がりますが、半分程で止まっていました。
ボールを持たず投球動作をしてもらうと、右肩に痛みはない状態。
腰痛(腰の骨)頸椎(首の骨)のを左右に回す動き(回旋)は右よりも左の方が硬くなっていました。
初回施術
初回は骨盤の歪み、体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環を上げる施術を行いました。
循環を良くする事により、右肩の動きが最初より良くなりました。
施術が全て終わると、腰椎、頸椎の回旋が最初よりも動くようになりました。
このように、体の動きが少しずつ良くなることで、本来持っている自然治癒力が回復していきます。
Mさんには次回までにキャッチボールをしてもらい、痛みの経過をみていきたいと思います。
【施術2回目(初回施術から4日経過)】
Mさんからは「塁間(ベースとベースの間の距離)まで投げても痛みはなかった」との事でした。
動きの確認では、肩は初回よりも動きが悪くなっていました。
腰椎、頸椎の回旋は維持できていました。
経過が良かったため、前回とおなじ循環の施術、骨盤の歪みを施術していきます。
日常生活の指導として血液の流れが悪くならないように、水を1リットル飲むようにお伝えし本日は終了しました。
【施術3回目(初回施術から9日経過)】
Mさんは体を大きくするために、1日5回食事をしているのですが、毎朝お腹をくだしてしまうとの事でした。
そのため、今回は内臓の調節も一緒に行っていきました。
お腹を触っていくと胃の部分にドクドクした拍動と腫れがあり内臓の疲労がでていました。
内臓の疲労が起こると背骨が硬くなったり、老廃物が溜まり姿勢が崩れてしまうので、今回は内臓施術をメインで調整。
また、胃の負担を減らすために市販で売っている胃薬を使うアドバイスをしました。
【施術4回目(初回施術から12日経過)】
内臓の調整と胃薬の効果もあり、腰、首の回旋がかなり良くなりました。
また、首の動きが良くなる事で肩、肘についている筋肉も緩むようになりました。
今週はボールを投げていないとのことでしたので、続けて施術を行っていきます。
【施術5回目(初回施術から17日経過)】
練習試合で1イニング全力投球しましたが、痛みありませんでした。
今回は前回の施術に加えて肩関節の調整をしていきました。
肩の動きが悪くなると肩が前にでてきます。(巻き肩)
巻き肩でボールを投げると、普段とは違う角度でボールを放すことになり、痛みが出やすくなります。
施術後に投球動作をしてもらい腕の振りを確認しましたが、Mさんからは「普段より肩をしなやかに動かせる」との話を頂きました。
【施術6回目(初回施術から68日経過)】
内臓の施術と肩の調整をしてからより良い状態に変わってきました。
Mさんからは、「思いっきり投げても痛みなく野球ができます。」と伝えてくれました。
お体の状態を確認すると、背骨のしなやかさもあり、肩の動きは施術前から耳の横まで手が上がるようになっています。
8月の大会に向けてこの日も循環、内臓、肩関節の施術を行い自宅でのストレッチを伝え終了しました。
<今回の症状のまとめ>
今回の症状は肩だけに問題があるわけではなく、血液の流れ、内臓疲労、肩の関節が原因となっている痛みでした。
Mさんの場合は沢山の食事をとる→胃に血液が集中し内臓疲労がおこる→胃の反射から姿勢が悪くなり肩の関節が硬くなる→との流れで痛みが発症しました。
Mさんは「もう1度痛みなく野球を全力でやりたい」との思いで施術に取り組んで頂きました。
今回のケースのように症状がでているところ以外の根本的な問題を解決していく事で、早期の改善をすることが可能です。
「野球肩の痛みの症状がどこにいっても良くならないかた・・・」
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著作者
笠野悠太
大府市にあるはるぞら整体院の院長として、顧客100名以上を持ち、治療技術、栄養学、解剖学と日々スキルアップを心掛けています。
知識を広げるために、勉強会に週1回は参加しレベルを高め「1人でも多くの患者様を幸せにしたい!」との思いで奮闘しています!
お電話ありがとうございます、
はるぞら整体院でございます。